ぬいぐるみとの出会い
2001年12月、お婿さまの普段着を見に行こうと横浜・桜木町にある Eddie Bauer に行きました。
店内においてあった、愛くるしい犬のぬいぐるみに目がとまりました。
おすわりしたゴールデンレトリーバーで高さが40cmほどで、頭を傾け、口を開けて舌を出した姿はあまり見かけない形でした。
1体1体手作りなので、同じレトリーバーであっても目や頭の傾き方が違うんだそうです。
ぬいぐるみにウルサイわたしは手触りを確認しました。
結構いいじゃん。
犬好きのお婿さまもその愛くるしい姿にメロメロでした。
その日の目的は洋服を買うことで、ぬいぐるみを購入する予算はありませんでした。
けれど、人気があるらしくこの時期限定の販売で、残っているのは大きいのが2体と小さいのが1体だけでした。
値段は5,000円弱･･･。
洋服を選んだ後もそのぬいぐるみの前で悩み続けました。
手に持ったり、なでたり･･･。
かなり長い時間悩んで、クリスマスプレゼントということで、1体購入しました。
名前は「エディ」（♂）になりました。
年が明けて2002年1月。
数寄屋橋阪急の Eddie Bauer に仕事帰りに寄ってみました。
お目当てはセール中の冬服だったのですが、そこに去年購入したゴールデンレトリーバーのぬいぐるみが1体ありました。
しかもセール中だったので値段が安くなっていました。
迷わず買ってしまいました、2,900円で。
家に帰ってお婿さまに見せ、先に購入してきた「エディ」と並べてみました。
カワイイの100乗！
ふたりともぽけ～と眺めてにっこり。（にんまりかも･･･）
あとで購入したほうは「バウアー」（♀）と名づけました。
ウェルカムベアならぬウェルカムドッグにしてしまえ～
エディ＆バウアー１
結婚情報誌やウェディングアイテムのお店でウェルカムベアやウェルカムボードを見ているうちに「わたしもこんなの作りたい」と思い始めました。
ウェルカムベアはどこにでもあるし、キットもそろっているから、オリジナリティがあるものをと考えていたときに目にとまったのが、ホコリよけのため透明ビニール袋に入れてあった「エディ｣と「バウアー」でした。
「この2体を花嫁花婿にしてしまえ」と決断しました。
衣裳はどうする？
エディ＆バウアー２
「エディ」と「バウアー」に着せる衣装が問題です。
わたしたちと同じにするなんて、わたしの技術ではとうてい無理です。
しかも紋服と色打掛なんてこの2体には似合わないわ。
しかも型紙もないから手の込んだ衣装は無理。
朝晩ずっと考えて、さらに雑誌を見ながら考えて、たどりついたのが「エディ」はシルクハットにベスト、「バウアー」はウェディングドレスでした。
材料を買おう
行きつけの手芸屋さん トーカイ で必要なものをそろえました。
シルクハットの芯になるボール紙は incube で購入しました。
できるかな？
製作を始めたのは結婚式の2ヶ月ほど前から。
「エディ」のベストから作ることにしたのですが、布を裁断する前に型紙を作らなくてはなりません。
おすわりした犬のぬいぐるみの型紙なんてどこにも売っていませんから。
新聞紙とセロテープで胴体にそわせて紙を切ったり貼ったり。
試行錯誤の結果、すばらしい型紙が完成しました。
洋裁にまじめにトライしてみようかしら。
縫いしろをつけて裁断します。
表地は水色で裏地は白の木綿にしました。
ミシンはないので、チクチクと手縫いです。
途中、他のことで忙しくてしばらくほったらかしにしましたが、無事できあがりました。
シルクハットはボール紙を切って、黒色の布を手芸用ボンド（木工ボンド）で貼り付けました。
エディ＆バウアー３
「バウアー」はとても簡単でした。
型紙も作らずに布を直接ぬいぐるみの胴体に合わせながら作ってしまいました。
スカートの部分はオーガンジーを2枚重ねて筒状にして二ツ折にし、折った内側にゴムを通しました。
（巾着みたいな感じです）
上半身はポルターネックのようにしました。
白の布をぬいぐるみの胸にあてながらヒダをとって、まち針でとめて、固定する部分を縫いました。
首の部分は余った布でつくりました。
あとはベールです。
もっと凝ったデザインにしようとおもったのですが、マリアベールの形が一番かわいらしかったので、針と糸を使わずに作ってみました。
二ツ折にしたチュールの山がわにレースリボンをあわせ、中央部分を小さな花がついたワイヤーをチュールのすきまに通して、レースリボンをとめました。
それを何ヶ所か繰り返すと花の飾りの重さもあって、ベールが浮いてしまうこともなくなりました。
完成後･･･
エディ＆バウアー４
明治記念館での打ち合わせのとき、担当者の方には当日持ち込むアイテムを伝えてあったので、宅配便で席次表などといっしょに送りました。