金鶏を出てから
前半の披露式が終わり、料理の紹介があって、しばらくしてお色直しとなりました。
金鶏(キンケイ)を出たところで、両家の母親と金屏風の前で色打掛の写真を撮りました。
洋装へのお色直しの部屋は明治記念館・新館2階の美容室ではなくて東館の写真スタジオの隣にありました。
楽屋控室みたいな感じのお部屋で、畳の部屋にあがると美容師さんたちがかつらをすぽっとはずし、帯をゆるめて着物を下に下ろすと、「はい、前に一歩でてもらえますか」と言われ、あっというまに長襦袢姿になりました。
長襦袢と肌襦袢・裾除けを脱いで、ドレス用のスリーインワンを着用。
3列ホックになっているのですが、購入する時は一番外側だったのに真ん中の列ですんなりと留まってしまいました。
ホックは自分ではとめられないので、もちろん美容師さんにとめてもらいました。
ガウンを羽織って、足袋を脱いで、美容室内にあるトイレへ。
ストッキングが少しデンセンしていたのですが、ペチコートを脱いではきかえるほどでもないし、ドレスの中だから別にいいわと思ってそのままにしました。(“ガサツ”なわたし・・・)
ヘアセットとメイクをしてもらう
トイレから出てくると、鏡の前に座るように言われます。
そこで簡単に髪型の確認をしてホットカーラーで巻き直します。
その間に和装の化粧を全部落とします。
顔・首・襟足・両腕にコールドクリームを塗って落としていきます。
落とし終わったら蒸しタオルでキレイに拭いて、今度は洋装の下地です。
顔やデコルテだけではなく、両腕にもドーランを塗ります。
ぬったあとは腕が色白になってベールがかかったような感じ。
産毛を剃ってあったので、さらにキレイに見えました。
「こういうのって、今だけなのよね・・・」とちょっぴり儚さ(はかなさ)を感じました。
隣に座った花嫁さんはご自分の化粧品を持ってきていました。
敏感肌や乾燥肌などの肌トラブルを抱えている人、お気に入りのコスメがある人はあらかじめ相談して持参するといいかも。
顔は普段やっているメイクとまったく同じ。
眉尻と口元にニキビがありましたが、その二つは言われて初めてわかるというくらいに目立たなくなりました。(さすがです)
目元はアイカラーをのせて、まつげをビューラーで巻いてマスカラをつけて完成。
唇はラインで縁取りして、ピンク色の口紅をのせ、グロスでツヤをだして完成。
最後に頬紅を入れてお嫁さまの洋装メイクは完了。
今度はホットカーラーをはずしてヘアセット。
ゴールデンポイントにシニョンを作って、短く切った前髪はおでこが広いのでおろしてもらいました。
ティアラを固定してもらって、ベールをつけて首から上は洋装の花嫁に変身しました。
ウェディングドレスを着せてもらう
ウェディングドレスにはすでにパニエがセットされていました。
ガウンを脱いで、何度も経験した試着の要領で、パニエの中に足をいれました。
パニエのホックがとまったところで、ドレスに袖を通しました。
ホックをとめて、ファスナーをあげて、できあがり!
ドレス用インナーをつけているから、上半身がスッキリ。
出入口にパンプスが置いてありました。
試着のとき、パンプスが少し大きくて、歩くときにかかとが浮いていました。
0.5cm小さいサイズだと逆に窮屈になるので、パンプスの中に綿を入れて調節してもらうようにしました。
綿入りのパンプスを履いてみたら、ピッタリ。
歩いてもかかとは浮きませんでした。
白バラのブーケを受け取って、美容室をでました。
新郎お召し替えのため退場
洋装のスタジオ写真は着替えたあと撮影してもらいました。
実は当日までいつ撮影するのか知らなかったし、確認しようとも考えませんでした。
申し込んであるし、大丈夫だろうと思って。
燕尾服とウェディングドレススタジオの前でお婿さまと合流しました。
黒の燕尾服に白いスズランのブートニアでばっちり決まっていました。
アシスタントの方がドレスの裾やブーケの位置、燕尾服の襟、などなど、細部にいたるまで、直してくださいました。
やっぱりここでも「カメラにらまないでください」と言われました・・・。
笑顔になると目が細くなるからねぇ。
何回かシャッターを切って撮影はおしまい。
介添係の方がなかなかいらっしゃらなくて、しばらく廊下で待っていました。
いよいよ庭園を横切って入場です。